ドラックストア薬剤師の薬の選び方

ドラックストア、及び調剤薬局で働いている現役薬剤師が薬の選び方を伝授します。

ロキソニンは結局どれがいいの?にお答えします!

ロキソニンは結局どれがいいの?にお答えします!

 

今現在市販の薬でロキソプロフェンを含む商品は4種類あります。

ロキソニン

②ロキソプロフェン

ロキソニンSプラス

ロキソニンSプレミアム

 

メインの鎮痛成分であるロキソプロフェンは全ての商品で同量配合されています。

が、添加されている成分が微妙に違います。

それが以下の表です。

 

値段はメーカー

希望小売価格 12回分の値段

成分名

 

ロキソプロフェン

マグネシウム

アリルイソプロピル アセチル尿素

無水カフェイン

 
 

商品名

ロキソニンS 648円

×

×

×

 

ロキソプロフェン 498円

×

×

×

 

ロキソニンSプラス 698円

×

×

 

ロキソニンSプレミアム 1180円

 

 

 

表をもとにそれぞれの特徴を解説していきます。

 

ロキソニンS

解熱鎮痛成分[ロキソプロフェンナトリウム水和物]が,痛みや熱の原因物質(プロスタグランジン)をすばやくおさえ,すぐれた鎮痛効果・解熱効果を発揮します。

胃への負担が少ないプロドラッグ製剤です。

からだにやさしいプロドラッグ製剤で,胃への負担を軽減しています。

 

有効成分がロキソプロフェンだけの最もスタンダードな商品です。病院で処方されるロキソニンと同じものと考えて差し支えありません。

 

②ロキソプロフェン

ロキソニンSのジェネリック薬品と呼ばれているものです。

有効成分は商品名の通りロキソプロフェンのみです。

ロキソニンSとまったく同じです。

それでいてお値段が安いです。

ただし添加物の違いにより、人によっては効果に違いを感じる場合があります。

 

ロキソニンSプラス

ロキソニンSと同様、痛みをすばやくおさえる鎮痛成分(ロキソプロフェンナトリウム水和物)を配合しています。

更に胃を守る成分(酸化マグネシウム)をプラス配合しています。

眠くなる成分(鎮静催眠成分)を含みません。

 

ロキソプロフェンはもともと胃への負担が少なく作られていますが、胃が弱い方が飲みと胃痛や胃もたれの副作用があるので気になる方はピンクのロキソニンSプラスを選びましょう。

 

ロキソニンSプレミアム

ロキソニンSと同様、痛みをすばやくおさえる鎮痛成分(ロキソプロフェンナトリウム水和物)を配合しています。

さらにアリルイソプロピルアセチル尿素を配合し,鎮痛効果を高めます。

さらに無水カフェインを配合,鎮痛効果を助けます。

頭をすっきりする効果もあります。

メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを配合,胃粘膜保護作用により,胃を守ります。

 

金色のパッケージがプレミアム感をかもしだしています。

痛み止めとしての効果は一番高いと思われます。

 

ただしデメリットとしては、このプレミアムだけ1回に2錠飲まなければいけない、アリルイソプロピルアセチル尿素の副作用で眠気がある、値段が高いが上げられます。

値段がほぼ倍あるのでそれだけの価値があるかと言われればそこまでではないという印象を受けます。

 

結局どれがいいの?

メーカーにこだわりが無ければ一番安いロキソプロフェンが一番お勧めです。

ロキソニンSを飲んで胃に不調がある場合はロキソニンSプラスを試してみてください。

 

ロキソニンSやロキソニンSプラスで十分な鎮痛効果が得られない場合は、鎮痛成分が多いロキソニンSプレミアムの購入を検討してみてください。